5年ぶりの猫との再会という新聞の記事をみて、えりこは自分の小学校3年生の頃を思い出していた。 えりこは学校の帰りは近所のたみちゃんといつも一緒であった。小学校は子供の足で十分位のところにあった。丁度中間点くらいに小さな神社がある。そこに二人がさしかかったとき、一匹の子猫がにゃ〜となきながら、えりこの足元にまといついてきた。
「いやぁ、可愛い、みけちゃんや」まだ生後一ヶ月くらいの三毛猫である。二人が走るとその子猫はかわいらしくついて来る。
「この猫、捨て猫と違う?お腹がすいているみたい。たみちゃんち、この前、猫死んだから、変わりにこの猫飼ったら」
「おかあさんが、猫が死んだら悲しいから、もう生き物は飼わないっていってたから、拾って帰ると多分叱られる。えりちゃんちで飼えないの?」
「どうなんだろう。わからない」
「拾って帰ろう。もし、えりちゃんちでだめなら、又ここに戻しにくればいい。ねぇ、そうしよう」
「うん、そうだね。かわいいから、おかあさんもいいっていうかもしれないしね。名前はなんとつけよう」
「えりちゃん、さっきから、みけちゃん、みけちゃんと呼んでるよ」
「ほんとだ。じゃ、『みけ』にしょう」
結局、えりこの家でみけは飼われることになった。