第138回直木賞に桜庭一樹の「私の男」が決まった。その選評を読むと実に面白い。
浅田次郎――太鼓からつらなる正当でありながら新鮮な個性を有し、堂々たる体躯と知性をも併せもっている。やがて天翔ける姿を夢見つつ、文句なしに推挽させていただいた。
阿刀田高――想像力の広がりにおいて、文章の魅力において、またストーリーの微妙な妖しさにおいて、賭けてみようと考えた。―この作者には小説家の気配が濃厚に感じられる。
林真理子――私はこの作品をどうしても好きになれなかった。近親相姦や少女姦が道徳的に許せないというわけではなく、作者がおそらく意図的に読者に与えようとしている嫌悪感が私の場合ストレートに効いたということであろう。
渡辺淳一――ある選考委員が、「おかしいところをあげつらうと、いくらでもあるが」と述べたといわれているが、少なくともわたしはあげつらったのはなく、はっきり批判したのである。この作品の未知の魅力を認めた上でのことだが、受賞はもう1,2作みてからというのが、私の意見である。
選評に目を通して見ると桜庭一樹氏に対する選考委員の今後の期待の大きさが伺われる。
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昨日は火に炙られているような暑さだった、それもそのはず、
今年一番の暑さ、台風9号によるフェーン現象で高知は36.9度――九月の最高気温記録を百十五年ぶりに更新した――
真夏の暑さより残暑は余計に暑く感じる。
まだ一週間くらいは残暑が厳しいらしい。
いくら夏が好きな私でも早く秋が恋しい。
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